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弁天通商店街青年会事務局長 山本 真彦(前橋市千代田町)

【略歴】 新潟市出身。中学時代、前橋市に転居。国学院大経済学部卒。農家での研修、フリーターを経て、2005年11月、弁天通りにアートカフェを開店する。

弁天マルシェ1周年

◎多彩なイベント計画中

 今年八月一日で、前橋弁天通り公式ホームページこと『弁天マルシェ』(http‥//www.benten−marche.com/)は一周年を迎えました。

 昨年五月に発足した、弁天通青年会の活動第一弾として企画されたこのホームページは当初、周囲に懐疑的な意見も多くありました。商店主の皆さんの理解を得て、作成に取り掛かり、実現に至るまでには、多くの時間とコミュニケーションを費やしました。

 弁天通りの中心にある大蓮寺での完成披露会では、集まっていただいた商店主の皆さんがもろ手を上げて喜んでくれ、多少の安堵(あんど)感とともに、ようやくの船出となったのです。毎月行われる更新のため、青年会取材班は企画案を出し合いながら、毎回四店舗ほどを実際に取材で回ります。

 当初、入ったことも、話したこともなかった店舗も少なくなかったわけですが、それぞれの商店主の皆さんに趣旨を説明し、おすすめ商品や店頭の商品をいろいろ見させていただくなどして、取材を重ねてきました。

 そうした取材でのコミュニケーションや、毎月恒例の縁日・弁天ワッセでの出店、お祭りのお手伝いなどをさせてもらう中で、青年会一同は、通りの商店主各位の認知や信用を次第に得ていくに至り、この八月、ようやく? あっという間? の一年の節目を迎えました。

 また、それらの商店街・地域活動への参加に加え、これまでに青年会として、会議型イベント『群馬青年会議・ダベリ場』や、キャンドルの明かりで過ごす『100万人のキャンドルナイト』、まちとスキー場をつなぐ、現代美術作家・白川昌生さんの展覧会『フィールド・キャラバン・プロジェクト』への参画などを通して、自分たちの足場を見つめ直したり、商店街に足を運ぶきっかけをつくるべく、各種イベントを企画し、参加、実行してきました。おかげさまで、どちらも多くの人に来ていただき、楽しんでもらえたと思います。

 そして、そのような青年会として独自のイベントなどを催すにあたっても、商店街の皆さんから多大な理解と協力を得られ、サポートいただけることは、なんともありがたく、うれしいことだと思っています。

 今回の「弁天マルシェ八月号」の前橋中心商店街協同組合・荒木博一理事長との対談でもありましたが、今後の展開としては、まずはまた見たくなる、楽しんでもらえるホームページ作り、そして実際に売買につながるような商品開発や、話題づくりなどの充実を図りたいと思います。そして、青年会としても今後も多くの人に来ていただける、さまざまなイベント企画を準備中です。

 また近ごろでは、ご近所老舗飲み屋街である呑龍(どんりゅう)横丁に歌声喫茶がオープンするなど、昔ながらの老舗の味わいに、新しい店舗と魅力が増え始めている中心市街地です。

 ホームページを楽しんでもらうだけでなく、やっぱり実際足を運んで、歩いて、見て、感じてもらえたらと思います。






(上毛新聞 2007年8月18日掲載)