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藤岡青年会議所直前理事長 片山 順(藤岡市鬼石)

【略歴】 埼玉県本庄高卒。鬼石運輸社長。2007年度藤岡青年会議所理事長、08年度同直前理事長。研修やまちづくり運動を通して地域の青少年育成に力を注いでいる。

まちづくりと研修

◎地域の成長に繋がる

 前回(二月二十二日付)、市民討議会について触れさせていただきましたが、今月三日に藤岡市と社団法人藤岡青年会議所の間で、「ふじおか市民討議会の実施に関する協定書」の調印に至りました。「ふじおか市民討議会〜まちづくり2008〜」という名称のもと、八月実施に向けて、スタートを切ることができました。

 市民討議会は、無作為抽出により選ばれた参加者が、定められたテーマについて、専門家から幅広い情報提供を受けた上で、話し合いを重ね、その結果を行政に提言するというまちづくりの手法です。私たち藤岡青年会議所はその存在意義を、地域のまちづくりに置いていますので、この市民討議会を通じて市民の声を行政へ届けるといった、行政と市民のパイプ役としての新たな一歩を踏み出せたと実感しています。

 ただし、私たちメンバーにとっても初めての経験となりますので、さらに十分に勉強を重ね、きちんとした準備をして臨まなければならないと、あらためて感じております。そして、真剣に臨み、新たな経験をしていくことで、自己の成長に繋(つな)がり、同時に藤岡青年会議所の成長に繋がり、何よりもこの地域の成長に繋がると信じています。そう信じて行動することができるように、常に学ぶ姿勢を持ち続けたいと思います。

 青年会議所はまちづくりをする組織であるのと同時に研修の場であると、創立以来語り継がれています。まちづくりと研修を大きな二つの柱として、今日に至っています。

 組織として目指すまちづくり運動を展開するためには、さまざまな研修をしなくてはなりません。また、まちづくり運動を展開することにより、さまざまな研修をすることができます。

 それから個々が社会人としての立場で、異業種交流する中で、さまざまな出会いを通じ、多くの学びを得ることができると実感しています。また、事業の計画・実施・報告をはじめ、会議の進め方やスピーチ等、すべてが研修であるといった姿勢で互いに臨むので、大変興味深く学んでいます。

 特に研修会については、指導力開発を主眼に、毎年、担当委員長が企画実施しています。先月には社団法人渋川青年会議所OBの方を講師にお招きし、青年会議所に関する大変ためになる講話をいただきました。その結びにあった「続けることの大切さと素晴らしさ」という言葉を、私自身も念頭に置いて、日々過ごしています。

 常に学ぶ姿勢を持ち続けながら、少しでも地域に貢献できるよう、まちづくり運動を続けていきたいと思います。






(上毛新聞 2008年4月18日掲載)