視点 オピニオン21
 ■raijinトップ ■上毛新聞ニュース 
群馬ダイヤモンドペガサス副代表 堀口 芳明(高崎市飯玉町)



【略歴】中央大法学部卒。都内の広告代理店勤務を経て株式会社堀口社長、ラジオ高崎取締役、群馬スポーツマネジメント取締役。高崎女高PTA会長。



来季に向けて


◎気軽に声を掛けて


 先月十一日、富山県の宮野野球場で行われた「BCリーグチャンピオンシップ」三回戦。北陸地区の覇者「富山サンダーバーズ」に延長十回サヨナラ負けを喫し、わが群馬ダイヤモンドペガサスの、「初めての一年」が終わった。

 参入初年度にして上信越地区の地区優勝を勝ち取り、個人タイトルにおいても、打撃四部門中、首位打者と打点王そして盗塁王の三部門を、また投手部門では、セーブ王を、それぞれペガサスの選手が獲得した。

 残念ながらリーグ優勝は逃してしまったものの、成績に関しては十分に評価していただけるものだと思っている。

 シーズンを通じて物心両面から球団の運営を支えてくださった関係各位に、紙面をお借りしてあらためて心から感謝申し上げる。

 また、雨も暑さもなんのそので、毎試合、球場に応援に駆けつけてくださったたくさんのペガサスファンの皆さんにも、敬意と感謝の意を表したい。本当にありがとうございました。

 さて、シーズンの終了にホッとする間もなく、われわれはすぐに来季に向けての準備に取り掛からなくてはならない。

 十一月から十二月にかけて、石川、群馬、東京の三カ所で行われる合同トライアウトは、来季の戦力補充のための重要なイベントである。また、来年度も県内で三十六試合行うことが決定しているホームゲームの日程と実施球場の決定作業も、各方面との頻繁な調整を要する重要な作業である。

 楽しい行事も待っている。

 今月二十二日には、どなたにもご参加いただける「ファン感謝デー」を予定している。さらに、オフの間でも、ペガサスグッズや選手の写真などをお求めいただけたり、選手との交流を図っていただけるようにと、前橋の中心市街地商店街の百貨店隣に小さなアンテナショップをオープンした。

 選手たちは、来年三月のキャンプインまでのおよそ四カ月間を、県内の企業五―六社に雇われ働くことになる。お世話になる各企業には、リーグや球団が掲げる地域貢献・社会貢献のひとつの発露としてご理解いただき、それぞれの選手が、練習をしたり「少年野球教室」に参加したりする時間を確保できるように、過分な配慮をしていただいている。

 もし、お出掛けの際、どこかで、ペガサスの選手を見かけたなら、どうぞ気軽に声を掛けていただきたい。きっと満面の笑顔で、応えるに違いないから。




(上毛新聞 2008年11月2日掲載)