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県ソフトボール協会理事長  高橋 義明(高崎市井野町)



【略歴】日本体育大卒。元県高校教員。2006年から現職。08年から関東協会理事長、日本協会理事・ルール委員長。現在も地元チーム選手として活躍。県体協強化委員。



健康行動



◎地域で励まし合って




 団塊世代の方々が高齢者の仲間に入る社会となりました。今後は超高齢化社会を迎え、医療や介護は大変になるでしょう。自分の健康は自分で守ることが理想ですが、現実は難しいことです。高齢者として、良い生活習慣や運動習慣をどのように日常の中に取り入れることが出来るのか、一人一人の健康行動として実践をしなければならない。

 上毛かるたに「滝は吹割 片品渓谷」があります。この吹割の滝は関越道沼田インターから車で三十分、尾瀬に行く途中にあります。東洋のナイアガラと言われ、四季折々の景観はすばらしいです。

 私は小学校高学年から中学生まで夏休みの遊びとして、滝で泳いだり、滝つぼに潜って魚を捕ったりしていました。滝の上部は岩盤が長く続き、夏は渇水のため、滝に落ちるときはぬるま湯に近く、自然の温水プールでした。

 吹割の滝から下流二百メートルくらいのところに、鱒(ます)飛びの滝があります。この滝を上れるのは鱒だけで、この名前がついたそうです。この滝には「竜宮の伝説」があり、村の祝儀の時に、ここに来てお膳(ぜん)やおわんを必要な数をお願いすると用意されていたそうです。

 しかし、ある村人がごまかして返したために、それ以後はだめになったとのことです。

 この滝つぼにはたくさんの魚がいて、つぼの脇には深い穴があり中に潜って行くことは出来ませんでした。滝よりさらに下流には水深の深いふちがたくさんあり、潜ると魚が多くいました。このころの川遊びで私は自然に肺活量がつき、学生のとき水泳実習で肺活量を測定した結果、六千ccの目盛りを超えて、六千+αの記録となりました。

 当時、村の青年団の行事に、地区別対抗運動会がありました。大人の人が子供に活躍の場を見せる一大行事でした。スピード感のある百メートル走・対抗リレー、力量感のある綱引き・俵担ぎ、勇姿を長時間見せた長距離走、面白い掛け声の応援合戦等、地域の大人が正面から体当たりで競争し合う最高の場でした。今考えてみると、このときの遊びや青年団の活躍する背中が私の今までの生活の中に常に生きていたように思います。

 今は、高崎シニアソフトボールチームと井野三町内ソフトボールチームに所属し、シーズンの日曜日は一日三試合投手をしています。平日は近くの運動公園でランニングとボール投げをします。同じ公園では地域の高齢者がグラウンドゴルフやゲートボールをし、公園の草刈り、整地、便所の清掃などをよくしています。かつての青年団の勇姿のように、高齢者同士でお互いに励まし、競い合いながらスポーツを通して健康行動に取り組んでいる姿は、地域の子供にも自然と伝わって行くことでしょう。






(上毛新聞 2009年3月12日掲載)