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群馬スポーツマネジメント(群馬ダイヤモンドペガサス)取締役副社長 
                              広瀬 雅美
   (前橋市石関町)



【略歴】明治大卒。元高崎青年会議所理事長。今年4月から現職。ヒロパックス専務取締役。高崎間税会常任理事、高崎法人会青年部理事、高崎交通警察モニター。


野球の面白さ



◎明るい話題で地域貢献を




 今回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は日本の二連覇となり、日本国中が沸いた。単純に日本国民に元気を与えたということだけでなく、さまざまな効果があった。

 経済効果としては、五百六億円あったといわれているが、経済危機の国内経済にとってのカンフル注射にもなった。日本チームのスポンサー企業であったアサヒビールは記念デザイン缶三十七万箱完売、マクドナルドは、一日当たりの売り上げが過去最大になるなど、販売促進の成果も報道された(ちなみにこの二社は当球団のスポンサーでもある)。そのほか、多くの便乗の優勝記念セールが行われた。また、“侍ジャパン”の最後まであきらめないプレーは、野球の面白さを改めて示してくれた。

 野球とサッカーは、どっちが好きか、という議論がよくある。どちらもそれぞれの面白さがあると思うが、野球は、たとえばノーアウトランナー一塁であれば、送りバント、盗塁、ヒットエンドランなど、いろいろな選択肢の組み合わせでプレーが行われ、見ている側でもある程度の予想ができ、自分が監督や評論家になったような楽しみ方ができる。

 それに対して、サッカーは、パス、シュート、ドリブルなどのプレーがほとんどで、プレーのバリエーションは少ないが、一瞬一瞬の状況変化に対してどのように対応していくか、スピード感とスリルが味わえる。時系列的にプレーを組み合わせる野球とリアルタイムのサッカー。これに対しどのように感情移入できるか、本人次第でさまざまな楽しみ方ができる。

 サッカーは、前半・後半の合計で九十分、ロスタイムや延長があっても約二時間で終了する。それに対して野球は九回まで行えば約三時間かかる。今、野球界では、少しでも試合時間を短縮しようとする取り組みがある。日本野球機構(NPB)は今年からピッチャーの十五秒ルール(無走者の際、キャッチャーから受け取ったら十五秒以内で投げないとボールとなる)を採用、われわれも全力疾走での攻守交代を進めている。時間短縮は、環境に配慮し、エネルギー消費を減らすという狙いもある。

 BCリーグは、今月十一日に開幕した。わが球団も桜が満開の中、上毛新聞敷島球場で、昨年同様、信濃グランセローズを迎えて戦い、見事雪辱を果たして、BCリーグチャンピオンに幸先よいスタートとなった。今年から始まった関西リーグやすでにある四国・九州リーグとともに、地域密着型の独立プロ野球として、ますます野球の面白さを伝え、大いにそれぞれの地域で明るい話題をつくり、地域に貢献したい。地域と地域の子供たちのために立ち上がった「BCリーグ地域貢献プロジェクト」にもぜひ注目してほしい。





(上毛新聞 2009年4月29日掲載)