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環境こつこつ市民の会会長  松島 規雄(伊勢崎市波志江町)




【略歴】環境こつこつ市民の会会長として、廃食用油や雑古紙の回収啓発活動などを展開。(財)省エネルギーセンター省エネルギー普及指導員。伊勢崎三中PTA顧問。



省エネ家電



◎限りある資源大切に




 政府が緊急経済対策として、環境対応車(ハイブリッド車や低燃費車)の購入支援に、補助金や税の減免措置を行うと発表しました。前後して、消費電力の少ない省エネ家電を購入すると、価格の一定割合を「エコポイント」としてもらい、次の買い物に使える制度も打ち出しました。

 世界的金融不安による、先の見えない消費の落ち込みを少しでも上昇させようとする景気刺激策ではありますが、闇雲に消費をあおるのではなく、環境・省エネルギーに力点を置いたところに一定の評価をしたいと思っています。

 さて、環境対応車については、1リットル当たり何キロメートル走行するかということで、自動車メーカーのコマーシャル等である程度理解されていますが、消費電力の少ない家電品といってピンと来る方がどれほどいらっしゃるでしょうか。

 また、省エネ家電を購入したからといって、どれほど省エネルギーに貢献できるか疑問を持たれている方もいらっしゃると思います。世帯当たりのエネルギー消費の現状をみると、照明・動力(家電製品)が37%と最も多く、次いで給湯が30%、暖房の22%、厨房(ちゅうぼう)の16%と続きます。使われるエネルギー源のうち電気が48%と半分近くを占め、次いで都市ガス・LPガス31%、灯油20%となります。

 最も多い電気の内訳は、エアコンが20%、冷蔵庫、照明がそれぞれ16%、テレビ10%となっています。このエアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビなどを省エネ家電に替えるだけで、簡単に省エネルギーになります。

 エアコンを例に考えると、同じ能力のもので2008年型の製品では、期間消費電力量が858キロワット時に対して、1995年型の製品は1492キロワット時になります。CO2排出量の差は287キログラムで、杉の木21本分のCO2吸収量に匹敵します。

 では、購入するときに何を参考にすればよいのでしょうか。2000年8月に「省エネラベリング制度」が日本工業規格によって導入されました。この制度は、家庭で使用される製品を中心に、省エネ性能の向上を促すための目標基準を達成しているかどうかを製造業者がラベルに表示するものです。小売り事業者も06年10月より「統一省エネラベル」表示をはじめています。このラベルには、省エネ基準達成率や年間消費電力量、年間の目安電気料金も表示されており、購入の参考になると思います。

 ただ、いくら省エネ家電に替えたとしても、1日中つけっぱなしは良くないのは当たり前。「こまめに主電源を切る」「エアコンなら2週間に1度はフィルターの清掃をする」「室内は適温に心がける」「冷蔵庫には物を詰め込みすぎない」―などを忘れずに、限りある資源を大切に使いましょう。





(上毛新聞 2009年6月3日掲載)