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群馬スポーツマネジメント(群馬ダイヤモンドペガサス)取締役副社長
                                 広瀬 雅美
(高崎市岩押町)




【略歴】明治大卒。元高崎青年会議所理事長。今年4月から現職。ヒロパックス専務取締役。高崎間税会常任理事、高崎法人会青年部理事、高崎交通警察モニター。



ペガサスの前期優勝




◎全力出した勝利が理想





 群馬ダイヤモンドペガサスの上信越地区前期優勝が決まった。4月の開幕以降、主力選手のけが人が続出し、一時はこのままでは試合ができるのかと心配したこともあったが、それまで控えにいた若い選手が奮起し、その結果、チームの結束が強くなり、非常に収穫のあった前期優勝である。

 それも、選手一人一人の個性や能力をすべて掌握し、パフォーマンスが最大に発揮できるような指導をした秦監督を中心に、河野・澤井コーチたち指揮官の功績が大きかったと思う。特に、ピッチャー陣の踏ん張りが目を引いた。チームでの防御率は、2・19で2位を大きく離してのリーグ1位である。昨年11勝をあげた、ベテランの富岡選手をあまり使わず、若手中心に起用した上でのこの成績は素晴らしい。

 昨年リーグ1位だった打撃は、相手チームからのマークが厳しく、4位となった。気になるのが、昨年通期で60だったエラーが前期だけで42ある。後期は、けが人も戻り、選手間の激しいポジション競争となるため、緊張感のあるファイトプレーを見ることができるだろう。おそらく多くのファンの方も、前期にましてレベルアップしたプレーを期待していると思う。

 支援者の方から、勝負事はやっぱり勝たないとだめだと言われることがある。それは一般論なのか、群馬の県民性なのか。確かに、チームの勝利が先行しているときと、連敗をしたときなどは周りの反応がかなり違う。それでも球団に関心を持っていただくことは大変ありがたいことである。

 勝つということにはいろいろな意味があると思う。自分の実力、役割を認識し、全力を尽くし、その結果の勝利が理想だろう。勝負は、勝つために何をしてもよいということはない。また、勝つことだけが良いわけではない。野球の世界に限らず、100%勝ち続けるということは無理であり、負けた場合それをいかに次につなげるか、そして、さまざまな条件の中で、事前にデータを分析し、組織力を最大限に生かすことが重要だろう。

 群馬ダイヤモンドペガサスは、勝つことを目指しプレーする中で、夢を抱く野球少年たちのお手本となり、青少年の健全育成と地域の活性化に寄与するという大事な使命もある。

 さて、いよいよ後期がスタートしたが、リーグチャンピオンを目指す後期36試合の中で、たくさんの方の期待に応えられるような理想の勝ち方がどれだけお見せできるか。まだまだ発展途上の球団だが、皆さまからの声を真摯(しんし)に受けとめ、まい進していきますので、これからもご支援をお願いします。






(上毛新聞 2009年7月5日掲載)