視点 オピニオン21
 ■raijinトップ ■上毛新聞ニュース 
.
県ソフトボール協会理事長  高橋 義明(高崎市井野町)




【略歴】日本体育大卒。元県高校教員。2006年から現職。08年から関東協会理事長、日本協会理事・ルール委員長。現在も地元チーム選手として活躍。県体協強化委員。



県内の全国大会



◎満足感与える運営を




 これから県内で開催される予定のソフトボール全国大会は、日本女子1部リーグ高崎大会と全日本シニア大会の2大会がある。両大会の主管団体として、チームや観客に満足してもらえる運営などについて、多くの会議を開いて準備を進めている。

 日本女子1部リーグ前橋大会は、すでに5月に前橋市民球場で行われ、開催地の前橋ソフトボール協会が主管となった。大会は有料試合のため、入場券販売収入ですべての経費を賄う。所属チームに多くの販売依頼をお願いするが、主管協会も所属支部や所属専門部に協力要請し、販売をしている。大会のセレモニーとして、選手全員のサインボール投げ、地元出身選手へ後輩部員からの花束贈呈、地元小学生や地元市長による始球式、観客者の抽選会、ファイト群馬推進会議からチームへの新鮮な野菜などの贈呈が行われた。

 特に、新型インフルエンザの影響を心配し、洗面所に消毒液を置いたり、放送で注意を促すなどした。試合はルネサステクノロジ高崎事業所と太陽誘電の地元対戦もあり、内野スタンドはほぼ埋まり、満足する大会となった。

 高崎大会は10月10日から3日間、高崎市城南野球場で開催される。主管する高崎ソフトボール協会は、前橋大会と同様なセレモニーを計画しているが、オリンピック選手のサイン会や地元2チームによるソフトボール・クリニックなども予定されている。大会は関係者の理解で20年近く継続されているが、駐車場への誘導や会場内飲食物販売をどうするかなどの課題はある。大会3日目に、ルネサステクノロジ高崎事業所対太陽誘電の地元対戦が組まれている。

 全日本シニア(60歳以上男子)大会は、9月25日から3日間、渋川市坂東橋緑地公園ソフトボール場と同市赤城総合運動自然公園野球場で開催される。主管は渋川市ソフトボール協会で、各都道府県代表の48チーム参加で行われる。

 この大会は生涯種別の大会といわれ、主に日本ソフトボール協会の補助金とチームの参加費で運営される。主管支部は大会視察・会場確保・運営資金・補助員の確保などの事前準備を進めている。開会式は天候や参加者を配慮して渋川市民会館で行う。安全対策については特に配慮しなければならない大会であり、試合を盛り上げるために、最高齢選手賞、ホームラン賞、最高殊勲選手賞などを計画している。大会会場には、地元の物産店やスポーツ用品の販売店の出店なども予定されている。

 開催地の関係者の皆さんが大会を理解し、チームを快く迎えてほしい。本県の観光宣伝と経済効果も期待し、群馬に来て良かった思われる大会運営を心がけたい。





(上毛新聞 2009年7月11日掲載)