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声楽家・ヒプノセラピスト  永井 隆子(太田市寺井町)



【略歴】武蔵野音大声楽科卒。NHKカルチャー前橋講師。演奏活動と合唱指導の傍ら、ライフワークとして「インナーチャイルドの癒やし」、「前世セラピー」に取り組む。


アンチエイジング



◎うきうき体験で若返り



 1月末、長野県高山村で開催された「アンチエイジングキャンプ2011」というセミナーに参加しました。

 このセミナーは「世界一受けたい授業」でおなじみの白澤卓二先生(順天堂大学医学研究科加齢制御医学講座教授)の監修のもとで、高山村在住の方たちと一緒に講義を聴き、体を動かしてアンチエイジングを実践していくという、とても面白い内容のイベントでした。

 それは

・食生活についての講演

・ボールエクササイズ

・雪山ハイキング

という三つの柱からなっています。

 白澤教授の「食の摂(と)り方によって寿命や若さに違いが出てくる」お話では、年のせいでも遺伝のせいでもなく、食生活をはじめとする生活習慣を見直していけば、かなりの若返り、介護予防、そして長寿の達成も夢ではないことを学習しました。

 中尾和子先生の「あなたを変える呼吸と姿勢のためのボールエクササイズ」も大変興味深いものでした。背骨や肋骨から始まり、常に自分の骨の存在を感じて日常の動作を行うことで、骨格が正しい位置に戻って、体の各所の痛みが解消されたり、内臓までも元気にしてしまうという驚きのエクササイズを体感しました。

 雪山ハイキングは、エベレスト登頂などで有名な、あの三浦雄一郎さんの息子さん、三浦豪太さんをインストラクターとして、スノーシューという“かんじき”のような道具を装着して、新雪の深く積もる山に分け入りました。

 スキーとは一味違い、ひたすら登った往路を、転げたりお尻で滑ったり、参加者全員が“5歳児”に若返った、まさにアンチエイジングな時間を体験しました。

 誰もがうきうきワクワク、笑顔いっぱいという感じでした。食や運動の改善による変化だけでなく、この童心にかえって何かに夢中になることによる変化も、血液検査により実証されつつあるようです。

 前回、私が書かせていただいた町おこしのイベントでキラキラと目を輝かせ、“本当の自分”に再会した人たちの血液を採取して調べてもらったら、きっと素敵な変化が表れていることでしょう。

 次回は「ヒプノセラピー」について書きたいと思っています。この「ヒプノセラピー」によって、忘れていた幼いころや、それ以前(胎児期や前世)を思い出すこともアンチエイジングや長寿を手伝う新しいアイテムと言えそうです。お楽しみに!







(上毛新聞 2011年2月26日掲載)