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◎女性の参画促進を望む 3・11東日本大震災から2カ月以上がすぎました。この災害で多くの方々が被災され、そして多くの尊いいのちが失われました。この失われたいのちのなかには0歳からの幼いお子さんたちもたくさんおられます。まだまだ行方不明の方々がたくさんおられ、もう2カ月なのか、まだ2カ月なのか…どのように考えればよいのでしょうか? ご冥福をお祈りするよりありません。 この災害で、今現在も約2400カ所で約11万人の方々が避難所生活を送っています。避難所生活では大人も子どもも、すべての方々が「がまんや遠慮」をされながら、集団生活を送っています。 そこには小さなお子さんたちもいます。子どもは本来「泣いたり・笑ったり・はしゃいだり・さわいだり」する姿が当たり前だと思いますが、今の状況では「大目に見てもらえる」「許される」ということも困難な状況にあるのだと思います。 そのような中、新潟県湯沢町では、小さなお子さんをおもちのご家庭が周囲への気遣いを少しでもしないですむように、子育て家庭に限定した受け入れを行っています。食事も乳幼児向けに考えられていたり、子どもたちが楽しく遊ぶことができるように工夫されているとのことです。 しかし、この取り組みも予算の関係で7月までとのことで、町長さんが延長できるように国や県と話し合いを考えているとの報道がありました。ぜひ生活が落ち着くまで、少しでも長く続けていただくことができればと願います。 「子どもは社会の宝」と言っていますが、言葉だけでなく、本当にこれからの未来を担っていく0歳からの子どもたちの将来・未来をどのように支えていくのか、責任ある大人たちがしっかりと考えていくことが責務と考えます。 そこには「普通の女性たちの声」を必ず入れていただきたく思います。ポジティブアクションという言葉があります。しかるべき審議の場に女性たちの声を反映させるため、あらかじめ参画率を定めて、その立場の数を確保しておくというものもその一つです。 群馬県では県の重要施策を話し合う審議会や委員会に女性の参画率35%という目標値を掲げていますが、まだ達成されていません。県を含め行政の施策には幅広い意見が生かされることが重要です。子どもと女性はよく「弱者」と表現されます。ぜひこの弱者の声が反映されるように、政策決定の場への女性の参画がよりいっそう促進されるように望むものです。 (上毛新聞 2011年5月26日掲載) |