視点 オピニオン21
 ■raijinトップ ■上毛新聞ニュース 
.
声楽家・ヒプノセラピスト  永井 隆子(太田市寺井町)



【略歴】武蔵野音大声楽科卒。NHKカルチャー前橋講師。演奏活動と合唱指導の傍ら、ライフワークとして「インナーチャイルドの癒やし」、「前世セラピー」に取り組む。


健康に過ごす



◎「生きがい」大切にして



 早いものでこの「視点」に参加させていただいてから1年がたとうとしています。5回目の前回まで、“生きがい”を感じ日々を生きることや、周りから見た自分ではなく本来の自分を再発見して毎日をワクワク生きることなど、生意気ながら書かせていただきました。よく「引き寄せ」という言葉を耳にしますが、私のこの1年はまさに「引き寄せ」であるかのように“生きがい”を大切にされている方や、ワクワクを大切にされている方たちとの出会いの1年となりました。

 前回書かせていただいた笠懸野文化ホールで開催されるアンチエイジングのイベント(11月11日)も、この“生きがい”が第一のキーワードとなっています。このイベントの内容はおおまかに分けると「公演会&コンサート&絵画展」ですが、ほかにスイーツの試食、ジュースの試飲というおいしい体験も用意されていて、実はそのすべてがテレビや書籍でおなじみの白澤卓二先生の監修によるものなのです。

 白澤先生は順天堂大学大学院加齢制御医学講座の教授で、日本を代表するアンチエイジングのスペシャリストとして活躍しているお医者さまなので、もちろんスイーツもジュースもアンチエイジングなスペシャルな物です。9月16日の「首都圏ネットワーク」というNHKの番組に白澤先生が出演された際、「長寿の村」といわれている長野県の高山村を訪れた映像が映し出されていましたが、この高山村のリンゴを使い、今回のスイーツとジュースが作られます。講演会も従来のものとは少し違っていて、「食・運動・生きがい」というアンチエイジングの3本柱の中から“生きがい”に焦点を当て、地元のコーラスグループの演奏にからめた形でアンチエイジングにまつわる五つのエピソードが語られていきます。

 さらには後半にアンチエイジングコンサートが用意されており、白澤先生原作でただいま製作中の「アンチエイジング・オペラ」の中からテーマ曲や愛のアリアを聴いていただくという、頭からしっぽまでアンチエイジングなプログラムとなっています。

 ひとくちにアンチエイジングというと、流行に乗っているかのようなのですが、医師として患者さんの治療に当たりながら、そして患者さんの死に直面しながら「自分が救える命には限りがある。たくさんの人の命を未然に守る予防の医学を広めよう」と思ったのが白澤先生のアンチエイジングの始まりのようです。たくさんの方にこの生き方が広まり、病気のない世界が実現することを心から祈っています。







(上毛新聞 2011年10月10日掲載)