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◎言い続けることで努力 沼田エフエム放送の賀詞交歓会は、利根沼田、つまり沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町の皆さんをお招きして開催される新年会です。新年会は、それぞれの市町村で開催されますが、利根沼田の皆さんが集まるのは、唯一この会だけだと思います。各市町村の首長さんや議員さんが、新年のごあいさつをしてくださいます。 今年その中で、みなかみ町長が「今年の群馬デスティネーションキャンペーンは、みなかみ町にお任せください」と。首長さんたちの眉毛がピクリ!。確かに、みなかみ町は観光客が増え、イベントもかなり盛り上がったようです。テレビの全国CMで、吉永小百合さんが星空を見上げたり、自転車でみなかみ町を走ったり、駅には懐かしのSLを見ようと何千人も集まったり、うらやましい限りです。それぞれの市町村が負けじと工夫を凝らした「ぐんまDC」は、どのような結果だったのでしょう。 この夏、昭和村に「あぐりーむ昭和」という道の駅ができました。そこでのオープニング式典で、駅長は「小さいけれど、日本一の道の駅にしたいです」と言いました。言っちゃいました。そうです。日本一の道の駅になればいいんです。やはり、目指すなら日本一。一番に向かって努力する日々が続いていくことでしょう。 昨年の秋、沼田市では沼田城主真田氏の歴史をひもといて地域活性化をしようと、イベントを行いました。歴女人気ナンバーワンの「真田幸村」は、上田市がとても力を入れています。沼田市では、また「幸村」をというわけにもいかないので、どこに目をつけたかといいますと、沼田城主真田信之の妻、小松姫(幼名は稲姫、現在ゲームで大人気)です。 沼田の正覚寺にお墓があり、沼田かるたにも「留守の城、守り通した小松姫」とあります。話せば長くなるのでやめておきますが、要するにジャンヌダルクのような、巴御前のような、りりしい奥方がいたのです。かかあ天下と空っ風、とにかく、「沼田は小松姫で売り出していきましょう!」と、私も言い続けました。この秋のイベントも小松姫を知ってもらおうと、さまざまな工夫を凝らしています。河岸段丘、B級グルメ、いろんな方法で地域の活性化をと、みんなが考えています。 言ってしまえば、言い続ければ、実現してしまうのです。もちろん、すべてが実現するとは限りませんが、少なくとも自分自身が努力するようになるのです。言葉とは、恐ろしくも楽しく、ありがたいものなのであります。 (上毛新聞 2011年11月13日掲載) |