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◎積み重ねが一体感生む 2011年シーズンは、10月2日をもってあっけなく終わってしまいました。今シーズンは東日本大震災の影響もあり、3月の一番大切な時に強化練習やオープン戦の中止により、基礎体力強化ができないままスタートしたシーズンでした。結果は「上信越地区敗退」。球団始まって以来、最も早いシーズンオフを迎えることとなりました。 しかし、球団スタッフの仕事はオフどころか、これからが忙しくなってきます。スポンサー企業のイベント参加、野球教室等、スケジュールは詰まっています。スポンサー企業でのイベントなどでは、お客さまが購入した商品を車に運ぶサービスを行ったり、サイン会で地域の方々と触れ合ったりしています。残念なことに、慣れるまでに時間がかかり、慣れたころには終了時間なんてこともあったように思います。 以前、あるテレビ番組で、アメリカメジャーリーグの選手が試合前、スポンサー企業の球場内売店に出向き、店員としてホットドッグを売ったりするのを紹介していました。考え方として、スポンサー企業のお手伝いをするのは当たり前のことで、何の疑いもなく行っているというのを聞いて、これはすごいことだと思いました。現西武ライオンズの石井投手もメジャーリーグ時代には、ホットドッグを球場で売った経験があると話していました。選手たちが、それを楽しんで行っているのも文化の違いなのでしょうか。これは絶対に見習うべきことだと思っています。 BCリーグのある球団では、開門時に選手が入場口で本日の試合の決意表明をするそうです。ファンはそれを見たくて開門時間に並ぶのだそうです。そして地域での野球教室。そんな小さな積み重ねが、ファンとの一体感を生むのではないでしょうか。 わがペガサスは、今年度の観客動員数が前年に比べて減ってしまっているなど、今後の課題は山積みです。これは球団全体の問題であり、さまざまな要因を再検討して来シーズンに向けての企画・運営にあたっていきたいと考えています。読者の皆さまで、良いヒントがありましたら教えていただけないでしょうか。 10月27日に行われたNPBドラフト会議において、ペガサスから清水貴之投手がソフトバンクホークス、廣神聖哉捕手が阪神タイガースにそれぞれ育成契約ですが、指名を受けました。日本人プレーヤーをNPBに送ることができたのも、チーム結成以来、彼らを鍛え上げた監督・コーチの努力の表れだと思います。しかし、ここから先は彼らの頑張り次第です。2人にはぜひとも成功して、ペガサスの選手や野球少年の手本となり励みになってほしい。そしてペガサスを卒業していった仲間たちのためにも。 (上毛新聞 2011年12月25日掲載) |