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◎「草津魂」胸に日々精進 1月18日、トップチームから2日遅れて、U―23の2012年シーズンが始動しました。例年通りであれば、雪が降る中の草津町内ランニングから始まるのですが、今年は雪も少なく、青空の見える暖かい中での練習スタートでした。今シーズンのU―23のテーマは『草津魂』です。選手のさまざまな想(おも)い、草津町の皆さまの想い、長年U―23を見守ってくれているサポーターの想い、新しくU―23に出会ったサポーターの想い。チームに関わる全ての人の想いを感じ、一つにまとまることにより、個人としてはもちろん、チームとしての目標を達成することができると思います。 チーム練習がスタートして2日後、草津町にある白根神社で必勝祈願を行いました。ちょうどその前夜から雪が降り続け、当日は草津らしい一面の銀世界となりました。白根神社には戦いの神ともされる日本武尊がまつられています。J1昇格を目指すトップチームはもちろん、トップチーム昇格を狙うU―23も、この1年を戦うため、戦いの神にしっかり祈願をし、源泉のように熱い気持ちがふつふつと湧き出てきました。 この時期のU―23は、まず1年間戦える体力づくりをします。ランニングや筋トレが中心となり、もちろん雪上を走ります。草津に降る雪はサラサラとしたパウダースノーが多く、手でギュッと握っても固まらず風に舞ってしまいます。膝から下くらいの積雪量としても、砂浜を走るのと同じように、かなりの負荷がかかります。そして、不安定な雪上を走ることにより、バランス感覚も養えます。新加入の選手は、まだ走るときにフラフラしていますが、2年目や3年目を迎える選手はしっかりと走れています。そんな中、草津町で十数年を過ごす木村コーチが一番きれいなフォームで走っていました。 走ってばかりだとサッカー選手として、ボールを蹴ることが恋しくなってきます。ボールを使った練習は体育館や屋内運動場を利用します。毎年恒例となっているのですが、トップチームが宮崎へキャンプに出かけている期間、サンデングラウンドで練習を行います。そこで、たっぷりとボールを蹴り、また草津に戻り体力づくりに励むのです。 今シーズンは、早ければ3月下旬から公式戦がスタートします。『草津魂』を胸に、トップチームへの昇格、そしてチームとして天皇杯出場の目標に向かって日々精進していきます。練習試合などで、さまざまな場所に遠征に出かけます。皆さんの町の近くで試合がある際は、ぜひ一度、がむしゃらに戦う選手たちを見に来てください。そして、よかったら草津温泉にも遊びに来ていただき、選手たちのサッカーをしている姿と仕事をしている姿のギャップを楽しんでみてください。 (上毛新聞 2012年2月7日掲載) |