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群馬ダイヤモンドペガサス運営企画担当  三木 章次(甘楽町金井)



【略歴】藤岡高卒。同高野球部外部コーチや社会人野球のオール高崎で選手、監督、副部長を務めた。2008年に群馬ダイヤモンドペガサスの運営会社に入社。


センバツに2校出場



◎盛り上がる群馬の野球



 この時期になると、野球好きの人たちは心がうずき、ソワソワしてくるのではないでしょうか。テレビでNPBのキャンプの様子を見て、ひいきの球団・選手の調整はどうか気になる人も少なくないと思います。

 BCリーグの今シーズンは、3月からの合同自主トレを皮切りに、4月にキャンプ開始。そして開幕というスケジュールで進んでいきます。今季ペガサスは、NPBで13年プレーした五十嵐新監督と15人の新人選手を迎え、新生ペガサスとしてスタートを切ります。念願の群馬出身の監督を迎えられたことは、ペガサスにとって価値あることだと思っています。五十嵐監督が就任記者会見で言った「マイナスを恐れて行動しないことが最大のマイナス」という言葉を選手がどのようにとらえたのか、発展途上の選手集団であるペガサスにとって、今後興味深いところであり、そんな角度からも選手を見ていきたいと思っています。

 球団運営についても、失敗を恐れずファンサービスに徹して、楽しんでもらえる球場作りを行っていきたい。そして、ファンと一体になって群馬の野球を盛り上げていきたい。さらに、地域密着型球団を志すため「過去4シーズンを振り返り、球団職員・OB・ファンの声を参考に、良かった点や反省すべき点をもう一度整理する」。そんな思いで準備を進めています。

 県内では、例年と比べて今年は少し盛り上がりが違います。その理由は、高崎高と健大高崎高の2校の選抜高校野球大会出場であります。中でも高崎高は31年ぶりです。近年、私が高校野球を見てきて進学校の甲子園出場は、難関な受験と設備の不自由さなどから非常に困難なことだと思っていました。高崎高の出場は、学校関係者・OBの努力と計画的な強化、そして地域の協力の結果であり、皆さん感激していると思います。一方、健大高崎高は夏春の連続出場を果たし県内の強豪校として甲子園での上位進出が期待されます。昨夏の甲子園出場後、プレッシャーの中から結果を出しての選抜出場は称賛に値すると思います。これからは他校の目標となっていくでしょう。

 今年は群馬の野球が面白い。選抜高校野球に始まり、都市対抗野球北関東大会、全国中学野球大会、春夏の高校野球・秋には関東大会が群馬で開催されます。4月21日に開幕するペガサスの公式戦36試合も忘れないでほしいと思います。1年間を通じて野球を楽しむことができる年でもあり、目の肥えた野球ファンの評価を得る年でもあると考えます。ペガサスは5年目のシーズンを迎えますが、高崎高と健大高崎高に負けぬように、はつらつとしたプレーで群馬の野球を盛り上げていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。







(上毛新聞 2012年2月19日掲載)