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高崎中部名店街理事長  友光 勇一 (高崎市島野町)



【略歴】日本大商学部経営学科、インテリアスクール卒業。現在インテリアショップ経営。高崎中部名店街理事長、神輿高崎右京會会長を務め、街の活性化に取り組む。


商店街の元気づくり



◎大学生の頑張りに感謝



 高崎中部名店街では3月24日、高崎経済大学の卒業式(会場・群馬音楽センター)に合わせ『まちなか卒業式』を行いました。それは「熱血!高校生販売甲子園」「たかさき昼市」の企画運営に携わった同大学の卒業生に、25メートルのレッドカーペットの上をスターのように歩いてもらい感謝状を渡す催しです。これまで縁の下の力持ちとしてイベントの企画運営に頑張ってくれた卒業生諸君に、この日だけは主人公としてスポットライトを浴びてもらおうという仕掛けです。

 高崎での4年間の学生生活の中で、高崎の中心商店街をどうすれば元気で活気ある街にできるかと、商店街のわれわれと共に街づくりに励んでくれた卒業生たちに心から感謝の気持ちを込めて、街中で皆でお祝いをしました。ただ残念なことにスタート時に小雨がぱらついたので会場を屋内に移しての卒業式でした。今の学生諸君は勤勉で、街で遊ぶことが少なく、この高崎が第2の故郷になりえないのかと心配していましたが、『まちなか卒業式』に参加した彼らは高崎を第2の故郷と感じてくれた様子でした。 彼らは夏の暑い日も冬の寒い日も街の元気づくりに頑張ってくれました。その結果、少しではありますが中心商店街が活気を取り戻しつつあります。街なかの人たちが学生と顔見知りになり、声を掛け合い街の元気をつくり上げていく。学生の自由な発想、行動力に感謝です。これから何年過ぎようと、この街に携わった卒業生たちが高崎に寄った時には「おかえりなさい」と、街の皆が声をかけることでしょう。後輩の在校生がまた熱い思いでそれぞれスタートします。先輩たちの努力を継承し、新しい力でより活気のある街づくりをしてくれることと期待しています。

 「熱血!高校生販売甲子園」。これは11月の高崎えびす講市で開催されるイベントで、商都高崎にふさわしく、一定のルールにのっとって商品開発・販売方法・接客・売上金・アイデアなどを競う大会です。昨年の第4回大会は11校12チームが参加し大いに街を元気にしてくれました。高校生があたかも野球の甲子園大会のようにプライドをかけ地域の人と共に参加します。昨年は群馬県立中央中等教育学校が優勝しました。その時開発された商品の一つは、現在でも開発に携わったパン屋さんで商品化され店頭に並んでいます。すでに学生は実行委員会を立ち上げ、今年の準備にかかっています。

 「たかさき昼市」は毎月第3日曜日にスズランスポーツ館前の歩道と「さやもーる」で行われます。地産地消を進め、食の安全をはかるための企画とそれに伴うイベントの運営に、久宗ゼミと吉田ゼミの学生が取り組んでいます。







(上毛新聞 2012年4月19日掲載)