,
視点 オピニオン21 |
■raijinトップ ■上毛新聞ニュース |
. | |
|
|
◎野菜使った商品開発も 「たかさき昼市」は8月を除く毎月第3日曜日の午前11時から午後3時まで、高崎市中心街のさやもーる、大手前通りで、生産者や商店街の方々、そして私どものゼミと吉田ゼミとの「産学連携」で開催しています。2009(平成21)年8月に第1回を行い、今年6月現在で計35回を重ねています。 私どもの大学の経済学部は2年の9月からゼミナールが始まり、翌年の3年生の11月まで学生が主体的に取り組みます。学生がチラシを作成して、手分けしてポスティングをしています。「昼市」を盛り上げるために、学生たちはいろいろなイベントを企画したり、商品開発に取り組んだりしています。 野菜スープやきのこ汁のお振る舞いのほか、「100人の書初め大会」「だるま落とし大会」「母の日メークアップ講習会」といった数々のイベントを考え、いくつかのイベントは上毛新聞の紙面でも紹介されました。 今年は虎舞士さん、アームスサウンドワークスさんのパフォーマンスのほか、グリークラブ、マンドリン部などの大学の部活やサークルが演奏会を開いています。 商品企画グループもいろいろと考えています。たかさき昼市では、高崎近辺の農家が丹精して作った野菜を安く売っています。ゼミでも農家に見学に行き、野菜にかける情熱と苦労を肌で感じるなかで、少しでも規格に合わない野菜は出荷されないことを残念に思いました。 「これを何とかしたい」と学生たちは奮起して、いろいろな商品を開発しています。一昨年は「野菜白玉入りベジタブルポタージュスープ」を作りました。 昨年からは高崎産のミニトマトを野菜の生地に練りこみ、だるまの顔をチョコレートで描いたロールケーキを洋菓子店「ウエイブ」さんとともに開発して、間もなく高崎アーバンホテルさんのレストランで提供する予定です。中国からの留学生が作った「トマトスープ餃子」も好評でした。今度は野菜ふりかけや漬物に挑戦しています。 ゼミの学生は必ずしも高崎や群馬の出身ではありません。縁があって高崎に暮らし、農家のため、中心街のため、お客さんのために無償で知恵を出し、汗をかいてがんばっています。 今の学生は総じて「元気がない」「おとなしくなった」と言われます。しかし、活躍できる場をつくると、予想以上に自分たちの力で活動していきます。 「たかさき昼市」は地元の野菜や果物、加工品、惣菜、焼き肉など、いろいろなお店が出店しています。よろしければ皆さんも一度お越しになって、イベントを楽しみながら、新鮮な野菜やおいしい食べ物を味わってください。 (上毛新聞 2012年6月8日掲載) |