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◎全国の紙芝居演者集う 上毛かるたに「日本の名湯 伊香保温泉」とうたわれています。一向に好転しない経済状況下にあっても、温泉ブームは結構根強いものがあるようです。 さて「第13回全国紙芝居まつり群馬大会」(水出真弓実行委員長)が来年8月31日、9月1日に伊香保温泉のホテル天坊を主会場として開催されることになりました。全国では紙芝居に関する事業が各地で実行されていますが、この「全国紙芝居まつり」は、その中でも最大規模を誇るものです。 昨年末から実行委員会も本格的に始動し、西山千代子事務局長を中心に、委員一同、戸惑いと期待が複雑に交差する中、企画・運営に関し、会議を重ねるとともに、ブログを通じ、あるいは各地へ赴いてのPR活動にも余念がありません。 実行委員の構成は、紙芝居関係者のみならず、一般の人で「全国紙芝居まつり」に興味と関心を持っている人など、まさにボランティア精神あふれる人たちによって組織されています。 それと、この準備に当たっては、紙芝居について大変理解の深い群馬県立土屋文明記念文学館の職員の方々にも全面的なご協力を得ていると同時に、伊香保温泉の地元である渋川市ほか多くの団体にも後援をしていただいているところです。私は、過去、全国各地で行われる「紙芝居大会」「紙芝居コンクール」「紙芝居サミット」等にたびたび参加してきましたが、たまたま昨年8月、この「全国紙芝居まつり」が四国・松山市で開催されるにあたり、群馬大会の参考に資するため初めて参加してみました。 そこでは三十数人で構成された実行委員の気配りあふれる対応、運営に並々ならぬ努力のあとを垣間見ることができました。群馬大会においても、この思いをしっかりと受け継ぎ、必ずや成功させなければならないと思っています。 そのプログラムの中には、「演じる」「作る」「活(い)かす」「学ぶ」という分科会も設けてあります。この分科会における講師の講演もさることながら、全国から集う著名な演者の実演は、まさに必見と言えましょう。 日本で生まれた紙芝居の歴史と現状を理解していただくためにも、ご家族で、カップルで、さらには友達同士で、紙芝居観覧というおまけつきの温泉旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。 そして、今や紙芝居が海外にも受け入れられ、その広がりを見せているという事実を確認する意味で、諸外国の方々の参加にも大いなる期待を寄せているところです。私は読み聞かせや紙芝居を通じてボランティアの輪を一層広げていきたいと考えています。 (上毛新聞 2012年9月14日掲載) |