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◎実現へゆかりの地連携 来年度のNHK大河ドラマ「八重の桜」を観光振興につなげたいと、安中市は新島襄の史跡めぐりなどのまち歩きマップを作り、放送前から準備を進めています。7月26日付の上毛新聞にも大きく紹介され、県民として大変うれしいことです。 2014年度は、国内最大の伝奇小説である滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」(全98巻106冊)が1814(文化11)年に刊行を開始してから200年に当たります。また、1622(元和8)年に里見忠義公が鳥取県倉吉市で没し、里見氏が終焉(しゅうえん)を迎えてから400年がたとうとしています。 そこで、里見氏ゆかりの館山市、倉吉市、そして里見氏発祥の地の高崎市が連携して「里見氏大河ドラマ化実行委員会」を昨年度設置しました。今年5月14日には「里見氏の物語を大河ドラマに」と、3万人の署名簿を持って、NHK放送センターのドラマ部番組部長らに会い、ドラマ化への理解と協力を要請してきました。館山・倉吉市の自治体や観光関係者、里見氏の一族、本県の里見の郷委員会メンバーら総勢17人が参加し、この様子は館山・倉吉市などの地元新聞等に大きく報道されました。 戦国時代の上杉、武田、北条等の戦乱は最も人気のある歴史ではないでしょうか。しかし、この戦乱は戦国後期であって、戦国前期はほとんど知られていません。京都を舞台にした「応仁・文明の乱」(1467~77年)に先立つ、関東戦国の内乱「永享の乱」(1438年)「結城合戦」(1440年)の流れで発生した『享徳の乱』(1454年=享徳3年~)は「南総里見八犬伝」の題材であり、大河ドラマの原作に十分なりうると思います。 『享徳の乱』は、関東の覇権をめぐる鎌倉府=鎌倉公方足利氏と関東管領の山内上杉氏の全面戦争(約30年)です。足利尊氏が設置した鎌倉府は、尊氏の次男の基氏の子孫が世襲化する鎌倉公方を関東管領が補佐する体制で成り立っていましたが、鎌倉公方がしばしば、室町幕府と対立する中で、関東管領をも敵に回すようになったと言われています。 また、享徳3年は大災害が発生した年でもあり、11月23日に奥州に大地震・大津波があり(山梨市の普賢寺の「王代記」より)、12月16日には鎌倉大地震(鎌倉日記より)、そして12月27日に大災害が契機になったように『享徳の乱』が起きています。 繰り返しますが、戦国前期の『享徳の乱』を下敷きにした作品こそ「南総里見八犬伝」であり、大河ドラマ番組部に、原作になりうる戦乱でありますと、十二分に説明しました。 (上毛新聞 2012年9月23日掲載) |