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視点 オピニオン21
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NPO法人「三松会」理事長  塚田 一晃 (館林市高根町)


【略歴】東京都出身。曹洞宗大本山總持寺などで修行後、源清寺副住職に着任。1995年に三松会設立。両毛地域初の阿波おどり団体「上州みまつ連」代表も務める。


阿波おどりの魅力



◎興奮と感動 輪広げたい



 私は今、阿波おどりに熱中しております。阿波おどり団体の「みまつ連」が、一昨年の10月に準備委員会から発足し2年になりましたが、今年の夏は9カ所の夏まつりに参加し、たくさんの汗を流しました。

 阿波おどりは四国の徳島が発祥の地とされておりますが、精霊踊りや念仏踊りが原型であるといわれます。阿波おどりという名称は徳島県内の各地で行われてきた盂蘭(うら)盆踊りの通称で、現在でも徳島では8月のお盆の3日間、世界最大の盆踊りとうたっているように、盆踊りの変化したものが阿波おどりなのです。

 略歴に紹介されておりますが、私は源清寺というお寺の副住職でもあります。僧侶として多くの亡くなられた方と向き合っている現実の中、「お坊さんが阿波おどりなんかやっちゃって」なんて声もあると思います。しかし、亡くなられた方の御霊を慰め供養する盆踊りと同じで、阿波おどりも単なる趣味や娯楽ではなく「菩薩道の実践」になっていると私は信じています。現在、みまつ連には僧侶が8人在籍しています。

 東京の高円寺で生まれ、幼いころから阿波おどりの街という環境で育ち、小学校・中学校と阿波おどりを踊っていました。このため、阿波おどりの楽しさが体から離れず「ぜひ皆さんにも見て楽しんでいただきたい」と、暑気払いを兼ねて高円寺に見学に行ったのが始まりでした。その後、3年続けて見ているうちに、「見ているだけじゃなくて、私たちも踊ろうよ」となり、みまつ連が出来上がりました。まさに「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」だったのです。

 群馬県には伝統的な八木節があり、よさこいなどは浸透していても、阿波おどりはどのような踊りをするのか、全然浸透していないのが実情です。「一緒に阿波おどりを踊りましょうよ」と声を掛けても「何それ?」と言われる始末です。

 しかしながら、一度聞いたら忘れられない鉦(かね)・しの笛・三味線・大太鼓・締太鼓・鼓・竹や樽(たる)など、さまざまな鳴り物の強烈な南国リズム、軽快で陽気な男踊り、艶っぽく上品な女踊り。多くの人を魅了させるのが、阿波おどりの醍醐味(だいごみ)だと思います。みまつ連も踊りを見ていただくことにより、連員も次第に増加し、私と一緒に熱中している方ばかりになりました。

 皆、仕事に疲れながらも阿波おどりをやっている時は練習でも充実し、身も心も研ぎ澄まされ、疲れも忘れて踊りに励み、ストレス解消に役だっております。今年は一つの目標・夢だった高円寺の阿波おどりに初参加しました。沿道のすごい数の観客の温かな応援と熱気、盛り上がり! 興奮と感動を体験させていただきました。ぜひ、群馬県にも阿波おどりの輪を広げていきたいものです。







(上毛新聞 2012年10月2日掲載)