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高崎中部名店街理事長  友光 勇一 (高崎市鞘町)


【略歴】日本大商学部経営学科、インテリアスクール卒業。現在インテリアショップ経営。高崎中部名店街理事長、神輿高崎右京會会長を務め、街の活性化に取り組む。


音楽や商業イベント



◎集い参加する街なかに



 秋の気配を感じ始めた高崎市の街なかでは、芸術の秋にふさわしく「高崎おとまちプロジェクト」が立ち上がりました。

 音楽の街・高崎。群馬交響楽団はむろん、一世を風靡(ふうび)した元BOOWYの氷室京介・布袋寅泰、BUCK-TICKのメンバーら、ロック界の大物たちも高崎出身です。その高崎の街なかで今まで、それぞれ演奏の機会をつくり続けてきた高崎ストリートライヴ実行委員会、フェト・ド・ラ・ミュージック、高崎アートインキュベーション、ウォーターミュージックの企画運営スタッフが一つになり会場となる街なかの商店街と一緒に行うプロジェクトです。

 「高崎に住む私たちにとって、音楽は生活に欠かせない愛すべき文化です。そんな高崎の財産ともいえる音楽が日常にあふれているような街なかにしたい。音楽を通じて人と人、人と街をつなげたい」。このような趣意で立ち上がりました。

 大きな会場で演奏を楽しむだけでなく、街なかのあちこちで日常的に生の音楽が流れていて、それに足を止めて市民が楽しむ。そんな素敵なシーンを夢見ています。音楽を愛するミュージシャンたち。そこにはプロもアマチュアもありません。その音を愛し皆で育てていく。温かみのある人情あふれる街なかを、商店街のわれわれはつくっていきたいと考えています。

 今年84回を迎える「高崎えびす講市」(11月24・25日)の実行委員会も立ち上がり、お客さまにどうしたら楽しんでもらえるか真剣に会議をしています。

 第5回を迎える「熱血!高校生販売甲子園」を企画運営する高崎経済大学販売甲子園実行委員会のメンバーは52人の大所帯で、4月から張り切って企画づくりや出場高校回りをしています。出場高校では現在、マーケティングや商品開発をしているころだと思います。

 高校生は販売活動を通じてコミュニケーション能力や行動力を養います。親や先生から指導されるのではなく、大学生のお兄さんやお姉さんからアドバイスをもらい自分たちで考えます。このことが生徒のスキルアップにつながると考えられます。そして、かつて出場者だった高校生が今では大学生となり、イベントを支えています。

 街なかでの新しい出会い、そして発見。街に集う人々が常に主人公であり、街の生活を謳歌(おうか)できるように、街のオジサンたちは名脇役を務めるべく、心も体も鍛えていきます。街なかに多くの人が集い、参加することが、元気な高崎をつくっていく原動力になると信じています。






(上毛新聞 2012年10月5日掲載)