【マニラ共同】フィリピンを訪問中の石破茂首相は30日、首都マニラのホテルで、現地に進出している日系企業の関係者と懇談し、トランプ米政権による関税措置の影響や懸念を聞き取った。首相は「トランプ関税が世界中を揺るがしている。各企業にいろいろな影響を及ぼすだろう」と述べた。首相は同日午後、政府専用機でマニラ国際空港を出発し、夜に羽田空港に帰国する予定。
首相は懇談後、日本の現職首相として初めてマニラの南東にあるラグナ州カリラヤの「比島戦没者の碑」を訪れ献花した。午後にはフィリピンの沿岸警備隊を視察し、現地で活動中の海上自衛隊の艦船で隊員らを激励する。
フィリピン・マニラで、日系企業の関係者らと懇談する石破首相=30日(共同)
フィリピン・ラグナ州カリラヤの「比島戦没者の碑」を訪れ、献花台で手を合わせる石破首相=30日(代表撮影・共同)