「クレジットカードの現金化」と呼ばれる手法でヤミ金を営んだとして男13人が逮捕された事件で、警視庁生活経済課は30日、出資法違反(超高金利など)の疑いで、会社役員福井達容疑者(45)ら4人を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、4人は昨年4~5月ごろ、群馬、兵庫、岡山各県に住む40~60代の男女3人にパワーストーンと称した石をカードで購入させ、販売額の8割程度に当たる計約208万円をキャッシュバック名目で貸し付けた疑いが持たれている。
容疑者らにはカード会社から商品代金が入金されるため、貸付金との差額計約58万円を利息として得ており、法定金利の約14~52倍だった。
警視庁は2~4月、京都府の男性らに違法に金を貸した疑いで13人を逮捕していた。4人を除く9人は既に出資法違反罪で起訴されている。
生活経済課によると、福井容疑者らは2017年以降、約1万7千人に85億円ほどを貸し付け、利益として約25億円を得たとみられる。