第27回参院選は20日に投票、即日開票される。昨年の衆院選で少数与党に転じた石破茂首相の政権運営に有権者の審判が下る。与党が非改選を含め参院全体で過半数を維持できるかどうかが最大の焦点で、割り込めば首相の責任論に発展する可能性がある。21日未明にも大勢が判明する見通しだ。
参院は非改選を含め定数が248。3年ごとに半数が改選される。今回は3日公示され、改選124(選挙区74、比例代表50)と東京選挙区の非改選欠員1補充の計125議席に522人が立候補した。全体の勝敗を大きく左右する全国32の1人区のうち、17選挙区で事実上、自民と野党が対決する構図となった。保守系の参政党は全選挙区に候補を擁立した。
首相は、与党で非改選を含む過半数(125)の議席確保を必達目標とする。与党の非改選は75議席で、50議席を獲得すれば過半数に届く。一方、立民の野田佳彦代表は与党過半数割れに意欲を示す。野党全体の非改選は48議席で、77議席を得れば実現する。
支持を呼びかける自民党総裁の石破首相=19日午前、仙台市