【ダマスカス共同】昨年12月にアサド政権が崩壊したシリアでは、宗教・宗派が絡む対立が続いている。今年6月の自爆テロで、25人が死亡した首都ダマスカスの教会では6日までに、クリスマスツリーの展示が始まった。8日で政権崩壊から1年だが、不安定な状況を背景に、訪問者らは平和への祈りをささげていた。
教会はキリスト教徒が多く住む地区にある。政権崩壊後に発足した暫定政府は、自爆テロを過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行と断定。住民によると爆発の衝撃は大きく、礼拝堂の床には穴が開いた。救助には周辺に暮らすイスラム教徒も多く加わったという。
教会は現在、再建工事中。
自爆テロが起きた教会で展示されたクリスマスツリー=4日、シリア・ダマスカス(共同)