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群馬県のニュース

引退後の人生後押し ダイヤモンドペガサスが就職支援 

更新日時:2017年6月5日(月) AM 06:00
 野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスが引退した選手の県内就職支援に力を入れている。昨年は日本一に輝き、今季も前期東地区首位を独走する同チームだが、選手が目標とする日本野球機構(NPB)入りは門戸が狭いのが現状だ。多くは退団後に生活を再設計し、第二の人生を歩み始めるため、球団スポンサー企業をはじめとする就職先探しなど、就職しやすい環境の整備に力を入れている。

◎教員や後援企業の監督に
 ペガサスは2008年にリーグ参入し、在籍した選手は現役を含めて約150人に上るが、NPB入りを果たした日本人選手はわずか3人。県内への就職支援は地域貢献にもつながるとし、球団設立当初から取り組んできた。

 現在は退団選手の約16%が県内で就職し、生活している。県外出身者も少なくない。愛知県出身で、現役時代は4番打者を担っていた丹羽良太さん(32)は大学時代に教員免許を取得し、11年の引退後は高崎市内の小学校で臨時教員を務める。「試合を見に来る子どもと交流するうちに、教師への思いも強くなった」と振り返る。

 球団スポンサーの関東西濃運輸では、軟式野球部に退団選手4人が所属する。監督を務める川村修司さん(30)=東京都出身=は「家庭を持ち、生活は充実している。球団にも会社にも感謝している」と話す。

 就職支援の取り組みについて、堀口芳明球団社長(61)は「県外出身の若手を群馬に根付かせるきっかけになり、新たな人材獲得にもつながる。高校や大学の指導者がチームに選手を安心して送り出せるよう、今後も環境整備に力を尽くしたい」と意気込む。

 BCリーグ運営会社「ジャパン・ベースボール・マーケティング」によると、リーグ全体の10年間で29人がドラフトに合格したが、支配下登録されたのは7人にとどまる。

 同社は退団選手の就職支援をリーグ全体の課題と位置付ける。ペガサスの取り組みについて「地域に若い働き手を生み、信頼を高めてスポンサーの支援も獲得した。こうした活動を続けてほしい」と評価している。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

小学校の臨時教員を務め、休み時間に児童と話す丹羽さん