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群馬県のニュース

キャベツ出荷 日本一奪回 16年群馬産 12年ぶり返り咲き 

更新日時:2017年9月2日(土) AM 06:00
 群馬県のキャベツの2016年産出荷量が、前年比9%増の24万2800トンで過去最高となり、都道府県別で12年ぶりに全国1位に返り咲いたことが1日、県のまとめで分かった。05年産から2位が続いたが、1位だった愛知県の16年産出荷量が23万8100トンにとどまり、群馬県が4700トン上回った。群馬県を代表する野菜のさらなるブランド力向上に、関係者や産地の期待がかかる。

◎夏秋は嬬恋 冬春は伊勢崎、前橋 県内で喜びの声
 農林水産省の統計では、群馬県の出荷量は06年産が19万6300トン、11年産が21万3200トンと増加傾向にあった。16年産は、夏から秋にかけての生産が盛んな群馬が堅調に伸びたが、冬から春の比重が高い愛知が天候不順の影響で前年より4%落ち込み、明暗が分かれた。

 キャベツは出荷時期に応じて「春キャベツ」(4~6月)、「夏秋キャベツ」(7~10月)、「冬キャベツ」(11~3月)の三つに区分される。県蚕糸園芸課によると、「夏秋」産地で県内全体の8割以上を出荷する嬬恋村でさらに前半、後半の2回に分ける方法が広がり、作付け面積拡大につながっているほか、冬から春にかけて伊勢崎、前橋両市などの平野部を中心に加工・業務用の生産が盛んになっている。

 嬬恋は全国トップの夏秋産地として知られるが、年間を通じた全県での首位奪還に、関係者の喜びもひとしおだ。JA嬬恋村は「長年にわたり、農家が安定供給を続けてきた結果」と受け止める。キャベツ農家の干川昌希さん(61)=同村干俣=は「村やJAのPRでブランド力が高まっており、これからも安心安全のキャベツを生産していきたい」と話した。

 JA佐波伊勢崎によると、取引がある加工キャベツ生産農家14軒の昨年度(16年11月~17年4月)の販売量は、前年に比べて7%伸びた。加工用はあらかじめ出荷先の業者を交えて単価などを決めるため、価格が天候に左右されない利点があるという。販売課は「安定的な収入として農家の経営にプラスになる。生産者と打ち合わせながら年々増やしている」と展望した。

 加工・業務用のキャベツを巡っては、一部の水田を畑に変えて野菜栽培に取り組むプロジェクトが明和町で始まるなど、冬から春にかけての生産が平野部で広がる見通しだ。

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