尾瀬と地元の観光振興とのかかわりを取材する韓国国営放送の取材班

　韓国国営放送（ＫＢＳ）の取材班五人が二十日、片品村を訪れ、ドキュメンタリー番組「湿地がもたらす価値」の同村での収録をスタートさせた。番組は、来年韓国で開かれるラムサール条約の国際会議を記念した特別番組。同村花咲の観光施設「花咲の湯」で、尾瀬とグリーンツーリズムとのかかわりについて、片品村農協旅行センター長の永井光雄さん（54）にインタビュー撮影を行った。

　同放送局では、昨年にも同じ特別番組で、世界各国の湿地の中の一つとして尾瀬を取り上げた。前回は尾瀬の現状や環境を守ろうとする人々の努力にスポットを当てたが、今回は尾瀬と観光振興とのかかわりを紹介することにしている。

　取材班は、「観光客の動向は」「観光客が楽しめる自然体験の種類は」「どうして尾瀬にたくさんの人が訪れるのか」など、永井さんらに興味深そうに質問していた。

　取材班は二十三日まで同村に滞在。尾瀬ケ原にも入って撮影するほか、観光関係者や農村体験で訪れている観光客にも取材することにしている。