尾瀬ケ原、雪に備え橋板外す  尾瀬ケ原で４カ所

雪害予防対策として、尾瀬ケ原の 橋板を取り外す尾瀬保護財団の職員

　本格的な冬の到来を前に尾瀬保護財団は六日、雪害予防対策の一環として、尾瀬ケ原にある四カ所の橋で、橋板の取り外し作業を行った。尾瀬では、冬の積雪が三メートルを超すことがあるため、降雪前に橋板を外しておくことで、雪の重みによる橋の破損を防ぐことが目的。財団職員六人が作業に当たった。

　橋板の取り外しは、本県と福島県境の竜宮沼尻川橋を皮切りに、下ノ大堀川橋（片品村戸倉）、上ノ大堀川橋（同）、原の川上川橋（同）の順で実施。職員が橋板と鉄骨を固定しているボルトを外した後、手作業で一枚一枚、外した。
　東京都府中市から尾瀬ケ原の散策に訪れた男性ハイカー（68）は、上ノ大堀川橋近くの木道で財団職員から作業の説明を受けると、「残念でしたね。でも、春になったら、また来ますよ」と言って、引き返した。