尾瀬に“春”の訪れ告げる「白い暴れ馬」

至仏山の山肌に現れた「白い暴れ馬」の形をした残雪

　尾瀬に本格的な“春”の訪れを告げる「白い暴れ馬」の姿をした残雪が十日、尾瀬ケ原の西端にそびえる至仏山（標高二、二二八メートル）の山肌に浮かび上がった。
　山小屋関係者らによると、残雪の左端が頭部と前脚、中央部下がけり上げた後ろ脚、その右が跳ね上がった尾の形。雪解けが進み、ミズバショウが見ごろを迎える時季になると、姿を現すという。
　尾瀬ケ原・山ノ鼻地区の休憩所ではイワツバメが「暴れ馬」をバックに急旋回。静岡県富士宮市から訪れた男性（66）はビデオカメラを向け、「家に帰ったら家族に見せたい」とファインダーをのぞいていた。