無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 群馬の名水  尾瀬の郷片品湧水群 村の水道賄う恵み
2008/06/29掲載
尾瀬国立公園の中にある大清水のわき水
尾瀬国立公園の中にある
大清水のわき水

 木漏れ日に照らされたこけむす岩と岩。わずかなすき間から冷たく透き通った水がこんこんとわき出る。幾筋もの細い水流は、やがて沢となり一気に岩場を流れ落ちていく。尾瀬国立公園の中にある大清水のわき水=写真。周囲は人の立ち入りが禁止され、ブナの巨木が静かに見守っている。
 二千メートル級の山々に囲まれた片品村では、自然ろ過されたわき水が古くから人々の生活を支えてきた。村内の全水道水は十五カ所のわき水を水源に賄われ、湧ゆう水すい量は一日一万一千トンを超える。
 尾瀬沼への登山道にある「岩清水」(同村戸倉)や地域住民が水場を整備した「観音様の水」(同村御座入)などは住民だけでなく旅人にとっても身近な存在。湧水群は今年、環境省の「平成の名水百選」に選定された。