無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 自然保護の実践紹介 来月末まで山の鼻ビジターセンター 湿原の構造体感も 尾瀬
2008/09/20掲載
湿原の弱さを知ってもらおうと設けられた「踏み込み体験」コーナー
湿原の弱さを知ってもらおうと設けられた
「踏み込み体験」コーナー

 尾瀬国立公園内にある片品村戸倉の尾瀬山の鼻ビジターセンター(田文彦所長)で十月末まで、尾瀬の自然や保護への取り組みを紹介する特別展示が開かれている。模型やパネル、イラストなどを使い、湿原の植生や復元作業、水質浄化への取り組みなどを紹介し、登山者やハイカーらの関心を集めている。

 特別展示は「尾瀬の湿原」「歩荷(ぼっか)に迫る」「水から始める尾瀬の保護」「尾瀬をつくる植物や動物たち」の四つのコーナーで構成。昨年の尾瀬国立公園誕生を記念し、通常の展示内容に加え、同センター職員が手作りした。
 中でも尾瀬の湿原コーナーには、湿原の弱さを知ってもらおうと、職員たちが忠実に再現した「湿原の踏み込み体験」が設けられ、数千年かけてできた湿原のもろく壊れやすい構造を体感することができる。
 神奈川県相模原市からやって来た男性ハイカー(46)は「水分が多くてふかふかしている。人が乗ったらひとたまりもないですね」と、あらためて山歩きのマナーの重要性を実感した様子だった。
 このほか、高層湿原、中層湿原など湿原の高さで異なる草花や植生を紹介。実際に歩荷が使用している背負子(しょいこ)が展示されているほか、模型を使い尾瀬の合併処理浄化槽の仕組みなどを分かりやすく解説している。