無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 片品・尾瀬ぷらり館 手軽な自然体験で人気
2009/04/29掲載
自然解説を楽しむ子供たち
自然解説を楽しむ子供たち

 尾瀬の玄関口として知られる片品村戸倉地区に今月、交流の拠点として完成した「尾瀬ぷらり館」が、尾瀬入門編の知識が学べ、手軽に自然体験ができる場として早くも人気を集めている。同地区では十日まで、約二万株のミズバショウが楽しめる「みずばしょう開花まつり」が開催中。同館では湿原観察会や動植物の解説など同まつりの中核イベントも行われており、ゴールデンウークで訪れた家族連れやハイカーらでにぎわっている。
 同館は中止された戸倉ダムの補償事業として整備された十四の事業の中心施設。村が運営し、企画や展示、活動面で東京電力が協力している。主に紹介しているのは、本県側の尾瀬国立公園と、その南に広がる戸倉山林の合わせて約一万八千ヘクタールの自然。
 現在「人と自然・命のつながり」をテーマにした展示が行われ、森や渓流、湿原の魅力を伝えるパネルや、ハクビシン、ツキノワグマなどのはく製の展示、尾瀬に生息するハコネサンショウウオを水槽で紹介している。
 また、同まつり期間中は、東電自然学校のスタッフによる野外観察会や動植物の解説を毎日実施。参加者が尾瀬の雰囲気を感じながら、尾瀬に出掛けて役に立つ入門編の知識を楽しく学んでいる。
 展示などを担当する七五三木光男さん(55)は「尾瀬と同じように手付かずの自然を身近に感じてほしい。尾瀬に入る前などにも、気軽に訪れて」と呼び掛けている。
 野外観察会などは、まつり終了後も継続して実施する予定。問い合わせは、東電自然学校尾瀬・戸倉教室(電話0278・58・7679)へ。