無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 雄大な尾瀬を満喫 片品村がイベント 2コースに親子55人 国立公園化2周年を記念
2009/08/30掲載
至仏山山頂を背に周囲の風景を楽しむ参加者
至仏山山頂を背に周囲の風景を楽しむ参加者

 尾瀬国立公園が発足2周年を迎える8月30日を前に、片品村と村教育委員会は29日、記念イベントとして尾瀬を散策する「子どもと大人の尾瀬学校」を開き、村内外から参加した親子ら55人が尾瀬ケ原と至仏山(標高2228メートル)に分かれて歩き、“誕生日”を迎える初秋の尾瀬を楽しんだ。

 尾瀬国立公園は2007年8月30日に発足。同公園の約5割の面積を抱える片品村は、これを契機に毎年この日を「片品村尾瀬の日」と制定し、昨年から記念行事として尾瀬の散策イベントを企画した。
 前回が天候不順で中止になったため、今回が初めての開催となり、参加者は2コース7班に分かれて植生や自然の景観を見学。案内役として、地元の片品山岳ガイド協会と尾瀬高校生らが協力した。
 至仏山コースには三つの班計25人が参加し、同村戸倉の鳩待峠から山頂までの4・5キロを散策。ブナ、オオシラビソ、ハイマツなど、標高差による樹木の変化や、紫色のヒメシャジン、黄色のキンロバイなどの高山植物を観察した。山頂では、尾根伝いに雨水が日本海と太平洋に流れる境界の分水嶺(れい)になっていることなどの説明を受け、周囲の山々を見渡しながら自然の営みの大きさに感心していた。
 至仏山コースに参加した樋口創太君(9)=沼田市白沢町高平=は「途中で見えた尾瀬ケ原の眺めが雄大だった。山頂も気持ち良かった」と感激していた。