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 特別保護区で捕獲 環境省協議会 初年度は14頭 尾瀬のシカ対策
2010/03/04掲載

 尾瀬国立公園の湿原でシカ被害が深刻になっている問題で、環境省の同公園シカ対策協議会が3日、さいたま市で開かれ、本年度初めて実施された尾瀬の特別保護地区内でのシカ捕獲が14頭だったことが報告された。同省はシカ対策として片品村の奥鬼怒林道沿いに設置しているネット状の柵を延長する計画を提示。委員からより効果的な捕獲を求める意見が出た。
 当初計画では特別保護地区でのシカ捕獲は、尾瀬沼近くの大江湿原周辺(福島県桧枝岐村)で4〜12月、銃やわなを使用して実施されることになっていたが、積雪の影響や入山者への配慮から、銃の捕獲は行われず、すべてわなで捕獲した。ただ、植生被害は広がる傾向にあり、同省は新年度も特別保護地区での捕獲を継続する。
 同省は頭数や移動経路を調査した上で、2008年11月に片品村の奥鬼怒林道沿いに3・7キロの柵を設置。捕獲に効果があるとして、協議会で新年度、柵をさらに2・5キロ延長する計画を明らかにした。
 これを受け、出席した委員から「柵に切れ目を設けてシカを誘導し、効果的に捕獲すべき」などの意見が上がったため、同省は設置する柵の形状などを再検討する。