“初秋の尾瀬ケ原で植物の説明を受ける参加者

　片品村に滞在しながら心身を元気にする「片品村ヘルスツーリズムモニターツアー」が、５日まで２泊３日の日程で開かれている。県内外の約20人が温泉や尾瀬でのトレッキングに取り組み、健康増進を図っている。
　ツアーの主催は、村や観光協会、商工会など各種団体で構成する「片品村ヘルスツーリズム研究会」（須藤昭弘代表）。観光レクリエーション「ヘルスツーリズム」による村おこしを目指し、昨年10月から活動している。今回、観光資源の調査を進め、初めてツアーを開催した。
　活動２日目の４日は、尾瀬へのトレッキングに挑戦。参加者は鳩待峠で唾液（だえき）によるストレスチェックをした後、ガイドの案内で山ノ鼻研究見本園など初秋の尾瀬ケ原を散策した。休憩中と下山後にもチェックを行い、大自然の中でのトレッキングが精神面に与える好影響を実感した。
　尾瀬でのトレッキングは研究機関の調査でストレス軽減効果があることが明らかにされている。標高千メートル以上では心肺機能の強化とともに、深い睡眠が得られるという調査結果も出ている。
　須藤代表は「片品の環境は体にも心にも最適。健康増進を目的に滞在してほしい」と期待を込めた。