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 植生保護へ注意喚起 積雪少なく影響懸念 至仏山登山
2013/04/19掲載
侵入防止のネットを張る山小屋関係者ら
至仏山(写真奥)の積雪状況を調べるメンバー

 尾瀬国立公園の至仏山(2228メートル)で環境保全対策に取り組む「至仏山保全対策会議」が18日、登山道の 積雪を調査したところ例年に 比べて積雪量が少ないことが分かった。同会議は、植生保護と登山者の 安全確保のため、26日から5月6日の 残雪登山期に「雪のない所には立ち入らない」と注意喚起することを決定。山の鼻から山頂に登る 東面登山道付近は特に注意が 必要としている。
 定点観測している3カ所では昨年に比べて30〜70a少なかった。それ以外の場所も 日当たりのいい南東向き斜面は雪解けが早く、東面登山道の 標高1700〜2000メートル付近は残雪登山期に 雪がなくなることも予想される積雪量だった。
 調査後の会議で、残雪の薄いところや地面が露出した場所に踏み込むと貴重な植物に悪影響が出るため、今季は特に注意が必要と判断。雪を求めて登山道を外れ、がけや滝など危険箇所に迂回(うかい)する危険性もあることから、山スキーを楽しむ人や登山者にチラシなどで雪が少ないことを強調し、安全かつ植物に影響が出ない誘導ルートを明記することを決めた。
 5月7日から6月30日までは植生保護のため、登山道は閉鎖される。