ビジターセンターの開所を祝う入山者と関係者

　尾瀬国立公園の尾瀬ケ原周辺の情報発信や自然保護活動の拠点となる「尾瀬山の鼻ビジターセンター」（笹原宗利所長）の開所式が13日に行われ、入山者や山小屋関係者ら約30人が本格的なシーズンの幕開けを祝った。
　尾瀬ケ原では湿原を覆っていた雪も徐々に解け始め、ミズバショウが顔を出している。25年ぶりに尾瀬を訪れたという田中芳和さん（60）＝前橋市＝は開所式で記念に配られた甘酒を飲みながら、「木道と違って雪原を歩くのもよかった。ミズバショウはまだ見られないと思っていたのに、かわいらしいのが見られた」と笑顔だった。
　笹原所長によると、ミズバショウは今月下旬から６月上旬に見頃となる見通しで、「残雪期は道迷いと踏み抜きによるけがに注意してほしい。防寒対策と足元の装備は万全に」と呼び掛けている。