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 片品−日光間、24年ぶり 路線バス来月復活 1日2往復 誘客へ追い風期待 
2016/4/17掲載
 片品村と栃木県日光市を結ぶ路線バスが5月1日、24年ぶりに“復活”する。国内では近年、外国人観光客らの公共交通機関の利用が増えており、世界遺産「日光の社寺」や尾瀬国立公園など観光資源が多い両市村にとって、誘客増への追い風となりそうだ。
 国道120号をメインとしたルートは、尾瀬国立公園への路線バスに乗り換えができる同村鎌田から、同市の中禅寺温泉までの約52キロ。関越交通(渋川市)が運行し、片道1時間半を1日2往復する。運賃は最大2千円。
 同国道で冬季通行止めとなる区間「金精道路」を通るため、今年の運行は10月30日までで、利用者を3千人程度と見込んでいる。来年以降は、4月下旬の同道路開通に合わせて運行を開始するという。
 両市村を結ぶ路線バスは、金精道路が開通した1965年に運行が始まった。その後、マイカーの普及でバス利用が減少し、92年に廃止された。当時は、同市の湯元温泉までだったが、今回は中禅寺温泉まで16・5キロ延ばした。
 周遊観光を促すため、長期滞在の観光客をターゲットに、一部を除き区間内で4日間自由に乗り降りできるフリー乗車券を用意。さらに、浅草や新宿から日光、尾瀬までの東武鉄道、高速バスも含めた4日間有効の周遊券(8100円)も販売する。
 路線バスとしての運行だが、車体は40人程度が乗れる観光バスタイプを使用する。車内では、尾瀬や日光の社寺といった観光スポットなどを紹介するPRビデオを流したり、リーフレットを配ったりするという。
 両市村は今月12日、沼田市とともに金精道路の通年通行を実現しようと、期成同盟会を設立。誘客増への連携強化などを進めている。