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 尾瀬沼の雪 消える 例年より1カ月早く 夏の渇水を懸念
2016/5/4掲載
 国土交通省関東地方整備局は3日までに、尾瀬沼の雪が例年より約1カ月早く解けてなくなったと発表した。暖冬の影響で尾瀬沼以外の山間部にも雪が少なく、ダムにためた水を例年より多く使っていることから、夏の需要期の渇水が懸念されるという。
 尾瀬沼での累積の降雪量は892センチと例年の6割で観測史上最低だった。雪解けも早く4月28日には雪がなくなり、平年(5月23日)より約1カ月早かった。
 4月28日時点の利根川上流8ダムの貯水量は4億1231万立方メートル、貯水率は89%で、例年の平均値より9%多かった。ただ、雪解け水がなく、川の水量も少ないため、4月のダムからの放水量は825万立方メートルで、例年の平均値(547万立方メートル)より5割多く放水している。
 今後、ダムにためてある水を平年より早く使用する可能性が高い。同整備局は「節水が必要になる恐れもあるので、雨や貯水率の情報に注意してほしい」と話した。
 渇水が懸念されるため、本県はじめ6都県などでつくる利根川水系渇水対策連絡協議会は4月に例年より半月ほど時期を前倒して幹事会を開き、担当者が対応を協議した。