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 「ゆり園」今季で閉園 嬬恋鹿沢、尾瀬岩鞍
2017/06/30掲載
 スキー場の夏季の活用として、鹿沢スノーエリア(嬬恋村田代)とホワイトワールド尾瀬岩鞍(片品村土出)で運営するユリ園が共に今季の営業を最後に閉園することが29日、明らかになった。天候不順や競合施設の増加などで来場者が減少し、運営会社が営業を継続しても収益が見込めないと判断した。
 閉園するのは鹿沢スノーの「嬬恋鹿沢ゆり園」とホワイトワールドの「尾瀬岩鞍ゆり園」。嬬恋鹿沢は2007年、尾瀬岩鞍は05年に開設された。それぞれ約50万株のユリが植えられ、7〜8月の夏場に周辺の温泉地などから観光客が訪れるスポットとして親しまれた。
 しかし、嬬恋鹿沢は近年、降ひょう被害が続き、1万5千人ほどだった来場者が半分程度に。尾瀬岩鞍はピーク時に5万人いた来場者が2万人程度に落ち込んでいた。
 嬬恋鹿沢を運営する五輪観光(嬬恋村田代)は「運営費や管理の手間を考えると、継続は難しいと判断した」としている。尾瀬岩鞍を運営する尾瀬岩鞍リゾート(片品村土出)は「ユリ園は開園期間が短い。今後はオールシーズン楽しめる施設を目指す」と説明した。両施設とも今季は7月15日から8月20日まで営業。今後の夏場の営業について、五輪観光は新たな形態を検討するとし、尾瀬岩鞍はユリ以外の花を植えることも検討しながら、営業を継続する考えだ。
 県スキー場経営者協会によると、協会に加盟する19施設のうち、スキーシーズン以外に営業しているのは16施設。ラベンダーやスイセンなどの花による集客のほか、ロープウエーやゴンドラで景観を楽しめるようにしたり、バーベキューやキャンプ場といったアウトドアレジャーを提供する施設がある。