無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 《新井幸人の空から見た尾瀬(2)》年月が育んだ しま模様
2017/07/01掲載
 茶色の湿原に広がる不思議なしま模様。枯れた植物が堆積して長い年月を経て泥炭層になり、地表変動によって形成された凸凹だ。凸地を意味する「ケルミ」と凹地を指す「シュレンケ」を合わせて「ケルミ・シュレンケ複合体」と呼ばれる。
 寒冷地にある高層湿原特有の現象で、大自然が織りなす尾瀬ならではの景色だ。

【新井幸人の目】
 残雪が消えた下田代付近の湿原はケルミ・シュレンケ複合体の観察に絶好の時季。しかし、木道からではその様子を捉えるのは難しい。
 5月30日午前7時半、ドローンを上空約40メートルまで飛ばし、鳥の目線で全容を撮影してみると、凸地の雪は消え、凹地が水たまりになっているのが分かった。
 こうした光景は今までなかなか撮影できなかった。技術や手法の進歩により、可能になった。