無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 《尾瀬国立公園10年》「100年先見据える」 サミット閉幕 来年に「ビジョン」
2017/09/01掲載
サミットで発言する大沢知事(正面左から2人目)ら
サミットで発言する大沢知事(正面左から2人目)ら
 尾瀬国立公園に関わる群馬、福島、新潟の3県知事らが集う「尾瀬サミット」(尾瀬保護財団主催)が31日、片品村で開かれ、財団理事長の大沢正明知事は改定後の「尾瀬ビジョン」を2018年8月末に公表する方針を明らかにした。意見交換では、尾瀬が抱える課題に向き合う関係者たちが、さまざまなアイデアを提案。公園誕生10周年の節目に2日間の日程で行われたサミットは、豊かな自然を次代に引き継ぐ決意を新たにして、閉幕した。
 大沢知事は、保護と適正利用、管理運営の基本方針などを定めたビジョンについて、策定した06年以降の状況変化で改定の必要が生じたと説明。「今後50年、100年先の将来を見据えた意見をうかがいたい」と呼び掛けた。内堀雅雄福島県知事は「かけがえのない尾瀬の自然環境を保護し、世界に素晴らしさを発信していくことが重要だ」と語り、米山隆一新潟県知事は「次世代を担う人たちに、小さい頃から尾瀬をはじめとする自然に親しんでもらいたい」と訴えた。
 3県知事と財団理事らによる意見交換では、シカ食害への対策強化、環境教育の充実、外国人対応などに関する発言が相次いだ。若者を呼び込むための仕掛けづくりや、入山可能エリアを観光客と本格的な登山者とで分ける「ゾーニング」、木道の維持管理費を捻出するための「オーナー制度」の導入、障害者にも楽しんでもらう環境整備といった提案もあった。
 サミットには、笹川博義環境政務官も出席した。