上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ
銘仙の反物で形作ったカクテルドレス風ピンワークと高木さん
思い出深い養蚕をテーマに絵はがきを制作した布瀬さん

絵はがきに養蚕描く 富岡の布瀬さん 油彩画を原画に制作
掲載日2011/01/05

 伊勢崎銘仙(絣かすり)の新しい可能性を探る展示イベント「ザ銘仙コーディネート」が9〜11日、伊勢崎市曲輪町のいせさき明治館で開かれる。マネキンなどを使った展示を通して従来の着方だけでなく、「モードファッション」をコンセプトに銘仙生地を活用したドレス、銘仙の古着とスカートの組み合わせも提案。和装離れで苦境に立つ銘仙の未来を展望する。

富岡市富岡の絵画愛好家で養蚕農家に生まれた布瀬達夫さん(72)は、養蚕への思いを込めて描いた油彩画を原画に絵はがきを制作した。旧官営富岡製糸場や市内交流施設で販売もしており、布瀬さんは「世界遺産登録に一役買いたい」と話している。

「機音(はたおと) つむぎうた」と名付けた絵はがきは8枚組。甘楽町の生家で子供のころに見た養蚕道具や母親が座繰りをする姿、機織りの様子や繭玉が描かれている。思い出深い養蚕の風景を描こうと1988〜96年に制作した作品の中から、原画を選んだ。
自身も所属する「富岡製糸場を愛する会」のNPO法人化を記念して、昨年5月に市内で開かれた設立総会の会場で展示した際、知人に勧められて絵はがきの制作を決めた。
布瀬さんは40歳の時に市内の絵画教室に入って絵を描き始め、現在は全国組織の美術団体「日洋会」や富岡市内の愛好家団体に籍を置く。油彩画が好きで、月2点ほどのペースで作品を仕上げている。
絵はがきは8枚一組で、1千組を制作。製糸場のほか、中心街の2カ所の市営駐車場にある「まちなか交流館」で販売している。1組500円。
問い合わせは布瀬さん(電話0274・62・2308)へ。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------