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「GM蚕で産業創出を」 県庁でシンポ 研究、製品の事例報告
掲載日2011/02/04

 県内の養蚕農家が本年度から実用飼育を始めた遺伝子組み換え蚕(GM蚕)の現状と課題を考える公開シンポジウム「カイコ産業の未来」(県主催)が3日、県庁ビジターセンターで開かれた。7都府県の絹産業や大学関係者約120人が参加し、研究や製品開発の事例報告に耳を傾けた。
 養蚕の維持存続に向け、GM蚕を活用した新たなビジネス開拓につなげるのが目的。始めに農業生物資源研究所理事の新保博さんが、GM蚕によって効率的な生産が可能になった高機能絹糸や有用物質をテーマに講演した。同研究所は2000年、世界に先駆けて蚕の遺伝子組み換え技術を開発して以来、さまざまな研究を続けている。新保さんは「長い歴史で培われた蚕糸技術を活用し、異なる研究分野や業種との連携を進めて新しい産業の創出に貢献できたらいい」と語った。
 続いて、実用飼育に関わった免疫生物研究所(藤岡市)や県蚕糸技術センターの研究員ら4人がそれぞれ報告。参加者からはGM蚕の安全性や人工飼料飼育に関する質問が出された。

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