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「縁結び」に 糸のお守り 伊香保温泉―富岡製糸場 連携で集客アップ
掲載日2011/02/23

多くの宿泊客を集める渋川市の伊香保温泉と世界遺産登録を目指す富岡市の旧官営富岡製糸場を一体的に売り出す試みが始まった。富岡産の繭で紡いだ糸を使い、お守りを作製して双方の商店などで販売。伊香保で購入した物と富岡で購入した物の2個を結んで、神社に奉納すると良縁につながるという「縁結び」の物語性を生み出し、観光客の往来を促す。

「糸」をキーワードに交流促進を図る両市は22日、阿久津貞司渋川市長、岡野光利富岡市長が出席し、富岡製糸場で「富岡製糸場・伊香保温泉観光連携会議」を初めて開いた。参加した伊香保温泉観光協会、伊香保温泉観光振興協議会と富岡商工会議所の民間レベルで「縁結び」事業を進めることでまとまった。
7〜9月の大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」までに、お守りを発売する予定。奉納先としてかつての上野国で一宮だった貫前神社(富岡市)、三宮だった伊香保神社を想定している。
お守りに使う糸は座繰り器で手作りしたり、製糸場で所有するフランス式繰糸器(レプリカ)を動かして紡ぐことなども検討している。
昭和初期の製糸工場の女性工員が伊香保温泉を訪れ、石段街を埋めた写真を現代風に再現する昨年8月のイベントに富岡製糸場のお膝元の岡野市長が招かれたことが交流のきっかけ。
伊香保温泉観光振興協議会の福田朋英会長は「伊香保と富岡は縁が深い。両方を目的地として訪れる必然性をつくりたい」と意欲を示している。富岡商工会議所の小堀良夫会頭は「製糸場を拠点に多くの観光地と連携を図りたい」と意気込みを語った。

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