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養蚕用具の展示準備を進める商店主ら
養蚕用具の展示準備を進める商店主ら

蚕の一生たどる伝統的養蚕用具一堂に 24日富岡で展示
掲載日・2007/03/22
 富岡市中心街の商店や企業・団体、個人でつくる「絹の道ぐんま連絡協議会」(丸沢昭会長)が二十四日、伝統的な養蚕用具を一堂に集めた展示会「まゆの駅」を開く。JR東日本が上信電鉄、県、市などと協力して開く「駅からハイキング」に合わせた企画で、展示を通じて、首都圏からの来訪者らに養蚕県の歴史をアピールする。
 展示スペースは、宮本町商店街中央の「蔵のある広場」にある二階建ての蔵の一階部分三十三平方メートル。稚蚕飼育の竹簀(たけす)からはじまり、蚕棚、給桑台、火鉢、桑摘みかご、藁蔟(わらまぶし)と回転蔟、手動・足踏み・全動式の各毛羽(けば)取り機、出荷・運搬袋の「ゆたん」まで、一通りそろえた。蚕の一生を撮影したパネルも掲示、反時計回りに見ていくと、養蚕全般を理解できる。
 この日の「駅からハイキング」は、上信電鉄上州一ノ宮駅を起点に、貫前神社や旧官営富岡製糸場を回り、上州富岡駅まで。定員の五百人を超す参加者が歩く見込みで、商店街は製糸場への往復に通る。
 製糸場には現在、養蚕関係の展示がほとんどないため、民間の力で補おうと、製糸会社で養蚕指導経験を持つ土屋藤雄さんを中心に、商店主有志らが知人の農家などから集めた。開場は同日午前十時から午後四時。
 丸沢さんは「見学してみられる場所が、富岡にはほとんどない。ぜひ立ち寄ってもらい、来訪者へのもてなしとしたい」と話している。
 協議会は世界遺産登録推進のため、商品に張る応援シールを作製して各事業所が購入、収益を活動資金に充てている。これまでに、製糸場に車いすやパンフレット置きの棚を贈っている。

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