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荒船風穴の価値学ぶ　下仁田で見学会

掲載日・2007/03/26
　本県の世界遺産構想にリストアップされている蚕種貯蔵庫跡・荒船風穴（下仁田町南野牧）で二十五日、同町主催の見学会が開かれた。町内外の約五十人が参加し、養蚕の歴史と風穴の価値について学んだ。
　見学会は、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が今年一月に、世界遺産登録の国内候補「暫定リスト」に追加記載されたことを祝った同町の記念イベント。風穴のＰＲが目的で、東京国際大の非常勤講師・原田喬さんが講師を務めた。
　一九〇五年建設の同風穴は荒船山北の標高八百七十メートル地点に位置。山あいの冷たい風が吹き込み、天然の冷蔵庫として蚕種を貯蔵した。
　見学会では原田さんが、風穴の規模や歴史について説明、「風穴の誕生により秋蚕が定着し、生産量が飛躍的に増大した」と力説した。