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調査検討委に整備計画案 富岡製糸場で市教委
掲載日・2007/03/27
 富岡市の旧官営富岡製糸場の調査検討委員会(委員長・斎藤英俊筑波大大学院教授)が二十六日、製糸場で開かれた。席上、市教委は破損状況などを基にした建造物・工作物を六段階に分けた修理方針とともに、整備計画案を提示した。同委は今後の会合で検討していく予定。
 修理方針の六段階は、「緊急を要する半解体以上の大修理」から「小修理が必要」まで五段階と、当面は必要がない「健全」で、このうち「健全」はごく一部だった。
 整備計画は、操業停止時(一九八七年)のシステム保存が前提。「生産システム」「寄宿舎・管理」「社宅」などゾーン分けしたうえで、建物を(1)四五年(国史跡指定の構成要素に相当)の姿に復元する(2)創建当時に復元する―などのモデルを示した。
 六人の委員は、時代とともに更新されてきた生産システムと、建造物の年代的整合性を図る難しさを指摘。四月の有料化を控え「当面の対応と将来構想の双方を踏まえ、計画を考えるべき」との意見が出ていた。

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