上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ
東繭倉庫2階で建築技術を学ぶ見学者
東繭倉庫2階で建築技術を学ぶ見学者

明治の建築技術学ぶ 26日まで富岡製糸場 東繭倉庫2階を公開
掲載日・2007/10/23
 富岡市の旧官営富岡製糸場で二十二日、東繭倉庫二階の特別公開が始まった。事前申し込みしたグループが南北百四メートル余りの長大な国重文の倉庫内を見学、明治初期の建築技術に触れた。二十六日まで。
 県外から訪れた八人組は中央部に立ち並ぶ通し柱に触れ、部材を三角形に組み合わせた洋式技術のトラスを見学。案内の学芸員から「同じようにトラスを採用している繰糸場には柱がない。設計者と大工の意見の違いを反映した可能性もある」と説明を受けた。
 見学した神奈川県藤沢市の男性(60)らは「機械もなかった時代に、大変な工事だったに違いない」と感心していた。
 倉庫一階は中央アーチで南北に分かれ、北側一部は展示・休憩スペースや売店として公開、南側をイベント利用しているが、二階は非公開。特別公開は市が九―十一月に計画した三カ所の一つ。
 残る公開は三号館(国重文)内の貴賓室で、十一月十二―十六日。申し込みは二十九日まで。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------